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*** かたり亭 ***

*** かたり亭 ***

養護学校の性教育への圧力への異議申し立て

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すでにご存じかと思いますが、現在、東京都石原知事及び東京都教育委員会が
《性教育》にとりくむ学校・教師に対して乱暴な攻撃をしています。

子どもたちの現実のニーズから出発し、学校全体で話し合って保護者にも説明と
報告をきちんと行ったうえで実施されている性教育について、性器の名前や性交
をあつかったのは不適切であると決めつけて、「調査・指導」という名目で圧力
を加えて処分したり、教材をとりあげる、ということがおこっています。

このような動きにストップをかけるため、東京弁護士会への人権救済申立をする
ことになり、私もほかの弁護士とともにこの事件を担当することになりました。
現場教師、草の根市民、各界の方々の動きも急速に広まっています。
なにより、まともな性教育の機会を奪うということは、《子どもの人権》の重大
な侵害だと思います。

どこの学校のどの教室にも、必ず、同性愛、性同一性障害等セクシュアル・マイ
ノリティの子どもたちがいます。彼らはテレビや雑誌にあふれる間違ったイメー
ジに囲まれて生活し、「自分はみんなとどこか違う」と思っても、友達はもちろ
ん親にも先生にも相談できず《孤立》し苦しむことが多いのです。同性愛や性同
一性障害等が「異常」ではなく人間の自然なあり方の一つであることをはっきり
知らせる性教育の存在は死活問題です。

現在、広く申立人に名前を連ねてくださる方をつのっています。
みなさまには、是非、今回の申立に「申立人」として名前を連ねていただきたく
お願いする次第です。

※人権救済の申立は、弁護士会が中立の立場で調査を行い相手方の言い分も聞い
て人権侵害の有無を判断し、必要に応じて勧告等の措置をとるものです。裁判と
違って法的強制力はありませんが、法律の専門家の団体の判断であること、手続
が迅速であること等のメリットがあります。


以下、長文ですがご容赦ください。

(転送大歓迎)
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~《性教育》は子どもの人権! たいせつな教材を返して!~

石原都知事と都教育委員会に性教育バッシングの中止と処分の撤回を求める
「人権救済申立」の申立人になってください!!
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※文末に申込書があります(協力いただける場合は大至急)

☆申立呼びかけ人
中原正木(日本民間教育研究団体連絡会代表世話人)
斎藤弘子(家庭科教育研究者連盟代表)
浅井春夫(“人間と性”教育研究協議会代表幹事)
高柳美知子(“人間と性”教育研究所所長)

(申立代理人・弁護士)児玉勇二、杉浦ひとみ、中川重徳、西田美樹

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◎いま、《性教育》攻撃の嵐がふきあれているのをみなさんごぞんじでしょうか。

7/2、都議会で、都立七生(ななお)養護学校の「こころとからだの学習」
(性教育)について事実を歪曲して過激な性教育と決めつける質問が行われ、横
山教育長や石原知事も、一方的に「不適切」「あきれはてる」等と答弁しました。
わずか二日後の7/4、この都議らが指導主事や産経新聞記者を連れて七生養護
学校に「視察」と称して訪れ、保健室に保管してある教材や授業記録等145点
を持ち去り、翌日の産経新聞は「まるでアダルトショップのよう」とかき立てま
した。
その後、都教委は現実の授業を見ることもせず、「校長が学校教育の管理を適切
に行っていなかったため、学習指導要領等を踏まえない性教育が実施される事態
を招いた」として、ほかの学校を含め校長、教頭、教諭116名に対する不当処
分を強行しました。


◎非難はまったく根拠がありません

七生養護学校の性教育は、知的障害を持つこどもたちに、からだの成長へのとま
どいや不安、深刻な性被害などの現実を前に、教職員が学校全体の取り組みとし
て話し合いを重ね、保護者の理解も得ながら進めてきたものです。実際の授業は
事前の説明や事後のお知らせで保護者に知らされ、見学もできます。保護者がど
うしても受けさせたくないと考えた場合は受けないこともできます。ひとりひと
りの障害にあわせた学習です。「過激」等の非難は事実をねじまげた根拠の無い
ものです。
仮に具体的な授業の方法について違った意見がありうるとしても、それは、子ど
もや保護者、現場の教職員、専門家がじっくり検討・検証してゆくべき問題で、
今回のようなやり方は、教育基本法10条が禁止する「不当な支配」と言わざる
をえません。

◎たとえばこんな教材が不適切として禁止・押収

・・・ほんとはとても素敵であたたかい思いのこもった教材の数々。どれも、子
どもたちの実情に即した学習をするための大切な教材です・

☆からだうた
 「うた」は、「あたま」から始まり「あし」で終わるのですが、身体の各部分
の名称の一つとして「ペニス」や「ワギナ」が出てくるというものです。知的障
害のある子どもたちには、からだが頭・首・手足…とつながりのあるものと捉え
にくく、そこで教員の歌う「うた」に合わせてしっかりとからだの各部位にふれ
てもらい、ボディーイメージや名称を意識できるよう創作されたものです。から
だに触れることをともななうので、同性の教員が行うよう配慮され、もちろん性
器などのプライベートゾーンにふれることはありません。

☆スージーとフレット(性器の付いた人形と性交の指導)
 子どもたちは、言葉や図ではなかなか理解が難しいこともあって、より具体的
なものが必要となります。例えば、「性器付き人形」は、男性のからだ、女性の
からだの違いを知る学習で使用されました。時には、子どもが「セックス」とい
う言葉をよくわからずに、「セックスしちゃった」などと口にすることもあるの
で、その意味を正確に知り、間違った使い方をすると、自分も相手も誤解された
り傷ついたりすることを学ぶことをしてきました。7月5日付産経新聞の写真
(前ページ参照)では、人形はすべてズボンやスカートをずり下げられ下半身む
き出しの状態で並べられていますが、もちろんこんな使い方を授業では絶対にし
ません。人形はいつもはきちんと服を着て、授業の時に服を脱がすときも、子ど
もと一緒に「お願いします」などと声をかけながらていねいに扱っています。

☆子宮体験袋
 子どもは、その「体験袋」のなかには入り、羊水に見立てた暖かなクッション
の上で、気持ちいい状態でお母さんのからだに守られている感触を味わいます。
そして、そこから産道に見立てたゴムなどで少しきつくしてあるところを、外で
待っている友だちの「がんばれ」という声援を受けながら、明るい外に向かって
這っていきます。「誕生」の瞬間、待っていた友だちや教員は、「がんばったね」
「おめでとう」と声をかけるのです。こうして子どもは、産むためにお母さんも
がんばり、生まれるために自分もがんばったこと、その誕生には多くの人がお祝
いをしてくれたことなどを追体験することを通して、あらためて生まれてきたこ
とのすばらしさを学んでいます。
調査委報告書では、これを「膣付き子宮内体験袋」などと、いかにも問題のある
教材であるかのように呼んでいます。

※詳しくは、教職員組合のサイトに説明と写真があります。
http://www.zenkyo.org/tosho/siryo/siryo_002.htm
クリックして下の方を見てください。

◎《性教育》は子どもの人権です!!

最近の調査によれば高校3年生までに男子の37%、女子の45%が性交を経験
しています。そのような中で、10代女性の妊娠中絶が年間4万5千件あるとさ
れています。
障害のあるなしを問わず、「こころとからだを大切にする」性教育は、いまを生
きる子どもたちにとって大切な《人権》です。

知的障害のある子どもたちにとっては性被害や社会から要求されるマナーの習得
に不可欠な学習です。また、障害があっても自分の命、自分の体がかけがえのな
いものだということを実感する学習なのです。

同性愛、性同一性障害等マイノリティの子どもたちは、テレビや雑誌にあふれる
間違ったイメージに囲まれて生活しています。自分は同性愛者なのかなと思って
も、友達はもちろん、親にも先生にも相談できず《孤立》し苦しむことが多いの
です。まちがった固定観念を正し、肯定的な情報を提供する性教育の存在は死活
問題です。教室には必ずマイノリティの生徒がいるのです。

◎《人権救済の申立》の申立人になってください!

私たちは、今回の石原知事や都教育委員会の措置は、子どもたちの人権を侵害す
るものと考えます。
七生養護学校をはじめ公立小中学校で起きた学習権教育権の侵害について、次の
とおり【人権救済の申立】を東京弁護士会に行います。

是非、いっしょに申立人になってください。

〈申立ての趣旨〉
「東京都石原都知事 及び 東京都教育委員会に対し
七生養護学校がすすめてきた性教育「こころとからだの学習」を不適切と決めつ
けて教材を没収しこれまで通りの授業をできなくさせた事件、及び都内の小・中
学校での同様の事件について、これらの措置を撤回し、没収した教材教具を返
還すること、二度とこのような措置をしないこと、二度とこのような事件を
起こさないことを勧告する」(東京弁護士会へ申立)


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☆申立人になっていただける方は下記までFAXまたはメールで申込みをお願いします!
申立が迫っています。申し訳ありませんが大急ぎでお願いします。
まわりの方に是非広めてください。

※ 申立人とは 
・この件について人権侵害であると思われる方であれば当事者でなくても「申立
人」になることができます。
・名前だけでもよく申立書に年齢や住所は書きません。
・あなたのお名前を東京都や教育委員会に知らせることもありません。
・他方、さまざまな分野のたくさんの私達がいっしょに申立をしていることは、
都知事や教育委員会などに再考を促す大きな力になります。可能な方は、おなま
えとともに肩書・プロフィールも公表いただいて、みんなのパワーで子どもたち
が性教育を受ける権利を守りましょう。

suwanomori@law.email.ne.jp
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         申込書
□「人権救済の申立」に賛同しいっしょに申立人になります。

お名前 (公表 可・不可)

肩書・プロフィール (公表 可・不可)
(申し立てに必要ではありませんができるだけお書きください)

連絡先(申立には直接関係ありませんがニュース等送らせていただきます)

おところ

電 話
FAX
メールアドレス



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